「神経を抜きたくない」方へ
- 「MTAセメント」が歯の神経を守ります
当院では「歯の神経を温存すること」を前提として、治療を行っています。
歯が強く健康でいられるのは、神経を通して栄養が送り届けられているからです。
神経を除去してしまうと、歯がもろく割れやすくなります。最終的には、歯の寿命そのものが短くなってしまうのです。
当院では「MTAセメント」という材料を使い、歯の神経を温存する治療を行っています。
他院で「神経を取るしかない」と宣告された症状でも、適応できる可能性があります。
「MTAセメント」とその治療の流れについて、それぞれ解説します。
MTA セメントとは、神経近くまで達した虫歯でも、歯の神経を除去せずに治療できる方法です。
MTAセメントには、水分と反応して硬くなり、虫歯の穴をしっかりと塞いでくれます。
具体的な3つの特徴を紹介します。
• 密封性
細かい穴や割れ目もしっかりと塞ぐ「機密性」が特徴。
細菌が侵入しにくく、虫歯再発のリスクが軽減されます。
• 殺菌効果
強アルカリ性(ph12)で強い「殺菌効果」をもちます。
歯の神経が細菌に感染していても、温存したまま治療できます。
• 強度と耐久性
硬く丈夫な材質であるため、長期間にわたって歯を守ってくれます。
MTAセメントは、人への親和性も高く安全性の高い素材です。保険適用ではありませんが、歯1本の価値を考えれば、検討する価値のある治療法といえます。
※必ずしも神経を温存できるとは限りません。虫歯の状態によっては神経の除去が必要なケースもあります。
ここからは、MTAセメントを使った治療の流れを解説します。
レントゲンを撮った後、虫歯の状態を診察します。
MTAセメントによる治療が可能か、医師が判断します。
麻酔をして、虫歯に感染している部分を慎重に削っていきます。
削った部分に、MTAセメントを埋め込んでいきます。
痛みや染みなどの不快感がないか、様子をみていただきます(数週間ほど)。
再診療では、MTAセメントがしっかり固まっているかを確認します。このタイミングで、患者さんからのご相談もお受けしています。
必要があれば、詰め物や被せ物の処置をして治療終了です。
MTAセメントを使った治療は日本ではまだ新しく、扱っている歯科医院はそれほど多くありません。
今だに、患者さんや、多くの歯科医院にとって「神経まで達した虫歯=神経を除去する治療」という認識が一般的です。
しかし、当院は「神経を取り除くこと」は最終手段という前提で、治療方針を決定しております。
「神経を残したまま、虫歯治療をしたい」とご希望の方は、ぜひ当院にご相談ください。可能な限り、ご希望に沿った治療をご提案いたします。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。